パンドラボックス


 パンドラボックスというのは悪の詰まった箱で、箱を開けている限りどんどんと悪が箱の中から出て行くというギリシャ神話です。

 一旦ボックスを開けると大変になるというものなので絶対に開けないというものがあるという事を伝えようとしているようですが、開けてしまったら元に戻れないのです。
 現代に当てはめると核爆弾や原子力発電所がそのようです。 原子力発電は平和利用から始まったのですが、放射能や放射線の事を軽く見ていたようです。

 今回、福島第一原子力発電所の事故で明らかになりつつあります。 緊急事態後の核汚染問題は深刻ですが、それよりも困ったことに原子力発電所を廃炉にするといった場合、とっても深刻な問題が発生します。 廃炉期間は70年から90年といわれています。 その廃炉に発生する金額はかなり大きなものとなりますし、使用済み核燃料を何十年も冷却し続ける必要とセキュリティーにかかる費用も相当かかります。

 私自身、ずぶの素人ですが原子力発電の電気代が現在安いといわれていますが、廃炉の事を考えていないと思われます。 また費用も年々値上がりしますので大変です。 それで原子力発電所を一気に廃炉するとしたらとんでもない費用が発生します。 それですぐに廃炉出来ないわけです。 段階的に進めていく必要があります。

 ところが、その廃炉にかかる費用を一気に電気代に反映させると、電気代が高くなります。 一般に原子力エネルギーが安く、火力発電が高いといわれていますが、それは現時点だけで原子力発電所が廃炉するとなると立場が逆転すると予想されます。

 確かに、火力発電は温暖化です。 それ以上に核廃棄物は人体に悪影響を与えます。 それは、広島や長崎での原爆で実証済みです。

 原子力を廃炉に向けて進める事は、原子エネルギーに限ってのテクノロジー成長が止まります。 原子力の研究を進めればきっと、放射能や放射線問題を解決する方法があると信じて前に進んでいますが、もう60年以上経っても安価で短期間解決する方法が見つかっていないのです。 それよりも、未解決の核廃棄物は増え続けていますし、核エネルギー化の波がどんどんと世界中に広がっています。

 欧米の国々は、世界中に原子力発電所が出来るのを恐れているのに、自国では原子力発電所を増やそうとしている国も見られるのです。 なにか凄く矛盾なのです。

 私の国は使っていいけれど、他の国は使ってはいけません。 その中で隠されているものを読み取っていかなければいけないのです。

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