複雑な家系


 エレミヤの家系は本当に複雑な家系ですが、名門でした。 しかし、途中で途絶えてもおかしくはない家系でした。

 その昔、まだイスラエル国家が誕生する前に、ベニヤミン族のサウル王がイスラエル国家の最初の王として選ばれました。 サウル王はイスラエル国家建設のために、周囲の国々、先住民族と戦っていました。 

しかし、サウル王は神さまから任命された王でしたが、神さまの言葉に従わないので神さまの心はサウル王から離れ次の王、ダビデを選ばれました。 ダビデは、サウル王の生きている間は王ではありませんでしたが、神さまに忠実な人でした。 神さまは忠実なダビデを祝福され、国民もダビデの手柄に大喜びしました。
サウル王は神さまと国民に愛されているダビデに嫉妬し、ダビデを暗殺しようとします。 もう少しでダビデを殺すことが出来るというところで、祭司アヒメレクの助けによって逃げられたのです。 腹を立てたサウル王は祭司アヒメレクの家族、友人を殺しました。

そのような中、祭司アヒメレクの息子、アビアタルは命からがら生き延びてダビデと行動を共にします。 何年かが過ぎ、サウル王はペリシテ人との戦いで戦死します。 それ以来、ダビデは新しい王として活躍し国を大きくし、統一しました。 祭司アビアタルはそれから、ダビデ王と一緒にイスラエル国家を建設しました。 その結果、今の中東地域にイスラエル国家を建設しました。 イスラエル国家は、神さまに祝福され、大きな国をダビデ王の時代に作ったのです。 但し、ダビデ王は多くの妻を持ったために国の後継者争いが起こります。

ダビデ王が年老いた時、祭司アビアタルは、軍の長ヨアブと組んで自分たちの推薦するダビデ王の四男、アドニアを王にしようと謀反を起こしましたが、ダビデ王の判断によって後継者をアドニアではなくソロモンを王とした。 後に王となったソロモンは祭司アビアタルを政治家としての立場を罷免(ひめん)し、アナトトという町に追放しました。 そのアナトトという町の祭司職にいた人、祭司ヒルキヤが預言者エレミヤの父でした。 エレミヤはベニヤミン族の子孫でイスラエル王国が分裂した時には、南王国、ユダの祭司でした。 エレミヤの家系は、まさに混乱の真っ只中にいつも置かれて、大きく揺れた家系でした。

ただいつも揺れる歴史の中で負けを体験した家系でもありました。 神の選びと人間の選びと言うか、神さまに従う困難さをよく体験した家系でした。 エレミヤが生き残っていたのは神のご計画だったとしかいえないですね。 私がもし、自分の家系が選べるとしたら、選びたくない家系です。 普通、世の中では失敗というか負け組みというか、そのような状態では死刑という形ですが、エレミヤは生き残ったのですから不思議です。

わたしは、あなたを胎内に形造る前から、あなたを知り、あなたが腹から出る前から、あなたを聖別し、あなたを国々への預言者と定めていた。」エレミヤ書1章5節

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